尿路結石で何度も通院していると
さまざまな患者さんの
尿路結石でのつらさ苦しみが
見え隠れします。
診察を待つ時に座っていると
看護師さんや連れの方、
通院で仲良くなったと思われる方との
会話が耳に入る時があります。
その中身とは
「結石がまだ出ない」とか
「背中や脇腹が痛い」とか
「明け方に痛みがあって」とか
「手術の説明があるので」とか
もう、わかる!、わかる!その不安な気持ち。
心の中で共感しまくりです。
そんなある日の診察の時に
自分の診察の順番を待っているときでした。
60歳前後とみられる男性の話です。
そのおじさんが尿路結石になってしまい
ようやく完治した様子が印象的でした。
チョット気になるおじさんが・・・。
1回目の手術が終わりその後の診察で
結石が完全に取り除くことができず
経過観察中の通院の時です。
いしばは結石の自然排出を夢見て
日々の努力をしていたものの
結石が出てきた実感も無く半信半疑。
会社を早退して病院へ。
受付を終えて診察室の前の椅子に座ると
自然とテレビに目が行きます。
だいたい病院で写っているチャンネルはNHKですよね。
ミヤネ屋が見たい気持ちはグッと抑えつつ。
そんなことより心配なのは自分の結石の状況。
結石がきれいに出てればいいのになと
考えていると自分の前におじさんが座りました。
なんだか少し落ち着かない様子。
チョット気になります。
調子が悪いのかな、大丈夫かな
そう思っているうちにおじさんが
診察室に呼ばれると聞こえてくる声に
そういう事だったのねとなぞが解けました。
おじさんの感動!歓喜の完治!
「先生!本当ですか!」
「もう大丈夫ですか!」
「やったー!」「良かったー!」
診察を待っている人がその日は少なく
静かであったためかおじさんが喜ぶ声が大きく
嫌でもところどころ聞こえてしまいます。
どうやら結石が完治したようです。
診察か出てきて扉が開いた時に
見たおじさんの顔は正に満面の笑み!
開放感ではち切れそうな
オーラみたいなものがあふれ出てました。
こちらも思わず微笑んでしまうほどです。
喜ぶ様子がそれまでに相当、痛みなどに
苦しんだ事が想像出来ました。
何度も、主治医の先生と看護師さんに
お礼を言いながらお会計へと向かう
おじさんがキラキラとまぶしく見えました。
おじさんおめでとう!
いしばも自然排出できてると信じて
おじさんに続きますよと気持ちを引き締めつつ
診察の順番がついにやってきました。
いしばの結石は自然排出されたのか!?
おじさんの喜びの余韻が脳裏に残りつつ
病室へ入ります。
(もちろん、事前に尿検査、CT、レントゲンは済ませています)
(しかしながら検査料が痛いです。)
先生!いしばの結石は自然拝石できてますか?
ドキドキ、ドキドキです。
ほとんど変わりないですね。
もう、チョットおじさんの影響で
期待する気持ちを乗せてしまった分ショックでした。
ちびまる子ちゃんで表すなら
顔に縦線がたくさん出まくりです・・・。
引き続き経過観察で様子見ましょう。
ウォーーーーーーーーーーー!
のちに、2回目の手術となったのでした。
あの時のおじさんが再発してないことを
願わずにはいられません!
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